組合員全体会を開催
10月19日(土)夜、日本特殊陶業市民会館(名古屋市・金山)にて、組合員全体会を開催しました。この組合員全体会は、定期大会に準じたユニオンの催しとして、会期の中間に、上期の取り組みを振り返り、下期の取り組みを確認する場として、毎年開催するという位置づけをしているのですが、最近は、(筆者の主観が混じり、語弊のある言い方かもしれませんが)いわば会期半ばの定期大会のような、やや形式的な場という性格を主とするのでなく、組合員が参加する意義のある、参加もしやすい場として実現することを主にするという位置づけで行なうようにしています。というので、今年も趣向を凝らして行ないましたが、35名ほどの参加者(家族や賛助会員を含めての)の皆さんは、いかがだったでしょうか。
午後6時、鶴丸委員長が開会あいさつを行なった後、まず、鶴丸委員長がロスアンゼルス(2月)・台湾(8月)を訪問し、浅野副院長が韓国(9月)を訪問し、現地の労働運動と交流してきた報告を、映像も使いながらそれぞれ行ないました。鶴丸委員長は、アメリカでは30年ぶりに行なわれ勝利した教員ストライキの祝勝会や、台湾ではユニオンみえが取り組むシャープ闘争の前進のためにシャープの買収元であるホンハイ本社前での抗議行動に参加したりしながら、特にアメリカの労働団体との交流で¨Common Good¨(公共の利益、社会全体の利益)の実現をもめざしているという理念を示しながら運動と組織を広げていったことに感銘を受けたと語りました。また浅野副委員長は、全国ネットの運営委員でもある立場で訪韓し、日韓関係が悪化する中、韓国で闘う非正規労働者の団体や、訪問した光州で軍事政権に対して闘った光州事件などの韓国の歴史を示す事物に接して、労働者同士は日韓の壁は、歴史を踏まえつつ超えることができることを確認できたと語りました。参加者は外国の労働者の闘いにも学び、連帯しながら、今後もがんばっていこうと励まされました。
続いてグループワークを、参加者がグループに分かれて行ないました。各グループごとに、¨職場のトラブルにどう対処するか?¨をテーマに、悩みを話せる相手は必要? トラブル発生時の初期対応は? を主な論点として自由に話し合い、そのまとめを報告し合う、という、ユニオンが行なってきた「ユニオンセミナー」をこの全体会でも体験するという企画でしたが、短時間の中で、大枠では同様の意見が出るものの、各グループごとに特色のある意見が出たり、例えば悩みを話せる相手が必要なのは当然と思いがちなのに異論が出たり(信頼できる相手を見つける難しさなど)して、新たな発見もあったり、参加者同士が率直に全員参加して交流し合えたりというように、意義ある企画となりました。
続いて浅野副委員長が、上期のユニオンの活動をまとめた資料の説明を行ない、続いて分会報告を行ないました。各分会からの参加者は、自分たちの地道な取り組みをわかりやすく話してくれ、参加者はユニオンのこのかんの取り組みについて再確認することができ、交流も深まりました。そして最後に小林副委員長が、この全体会の内容をまとめた閉会あいさつを行なって、終了しました。
その後大半が残って懇親会を行ないましたが、時間が限定され、参加者の自己紹介と当面のユニオンの催しの連絡を行なうともう時間となってしまい、時間をかけて歓談し合う、というまでには至りませんでした、その後の片付けも迅速に行なえ、3時間余りの内容豊かな全体会は、無事終了しました。
参加した皆さん、お疲れ様でした。下期もがんばっていきましょう。