外国人労働者の苦境2

 本日(6月26日)は、自動車関連の末端で働く契約社員の筆者は6月最後の週休3日で休み。これで振替休日は5月も含め計6日。トヨタは7月は生産縮小を1割減に改め、8月は元に戻すとの話もあり、スバルも増やすようだから、外国人の雇止め・解雇も、少しは改善されるだろうか。振替休日分の土曜出勤も、今後あったりするだろうか。たまたま古新聞を片付けていたら、経団連が週休3日を呼びかけていたという見出しが目に入った。トヨタの週休3日はそれを受けての措置という面もあったのかとも思うのだが、そういう莫大な社会的影響力を持つ企業が、下請けに「コロナ便乗解雇」を呼び起こすなんてことになっているのかどうか。6月の振替休日は毎回ハローワークを見に行ったが、いつ行ってもブラジル人をはじめとした外国人で“3密”状態なので、これはどうしたものか、と思ってしまう。そして日本人も含むユニオンの新規交渉の激増、また碧海工機など、ブラジル人分会の闘いも続く。

 

 

 

 そうした闘いに専従の人らは忙しく、明日のユニオン学習会は、闘いに密着した内容(日本労働弁護団発行の「新型コロナウイルス感染症に関する労働問題Q&A」の「解雇・雇止め」の項などを素材にした)をやるのだが、その報告者をやることになってしまった。幸い今日は休みを利用して普段使わない頭を少々使い、資料づくりをしたりもした。このQ&Aもこのかんの闘いに役立ていて、助かっているが、問題を一歩深めるには、やはり勉強や、その道に通じた人の意見や、体験というのは大事だ、とは思うのだが、ついつい「ハケンの品格」の動画なども観てしまう。しかし、あの番組は、娯楽性とともに、正社員との関係など、考えさせられる問題も提起しているので、勉強になる。

 

 

 

 と少々言い訳気味でもあるが、昨日の夕方のメーテレニュース「アップ!」の特集(「帰りたくても帰れない ベトナム人の“駆け込み寺“」)を午後6時過ぎ、会社帰りにワンセグで見た(これも勉強だ)。ベトナムとの出入国制限の段階的緩和が図られていることも関係して採りあげられたのだろうが、実習生問題の打開の方向になるのかどうか。同時刻(午後6時から)、NHKラジオ第一のNらじも特集「新型コロナで生活困窮 外国人労働者受け入れの課題」をやっていたのだが、本日「聞き逃しサービス」を利用して聞くことができた(8月末まで聴けるのでぜひ)が、冒頭にここでも徳林寺のことに触れられていたが、対談者は移住者と連帯する全国ネットワークの副代表理事を務める鈴木江理子さん(国士館大教授、ほう、国士館か)でその道に通じた人の話だったのでとても勉強になった。豊富な内容だったのだが、日系人の5割が間接雇用で、住居とセットでの雇用が多いので、コロナの影響はSNSを命綱にして家族全体で友人を転々と頼るという窮状をもたらしている、という。だが、行政は情報提供は多言語で行うとか、入管の特例措置とか、対応もしているのだが、肝心の申請が日本語とか、労働組合・市民団体も外国人のネットワークに近づき切れていないとか、の問題がある。だが、従来のように人材=労働力として、家族の帯同も認めないとかの政策で、子供の教育もできないような非人間的な扱いをしていたら、行き詰まる、などの諸点が、特に印象的だった。昨日の生活保護基準引下げ訴訟の判決もそうだが、非人間的扱いでは、行き詰まると思うのだが。筆者の地元での夜回りでホームレスの人が「仕事が見つけられないとアパートに入れない」と言うのに対し支援者が打開策を伝えていたように、その道の専門家の話も含め、こういう経験(個人的に参加した筆者は夜回りは実は初めてだったのだが、高校生も含め初参加者は多かった)も勉強になったのだが、こういう専門家とかの意見を聞き流して、イエスマンのお友達ばかり金と権力で集めているようだと、行き詰まると思うのだが。

 

 

 

 来週は碧海工機団交(29日)・ツルタテクノス団交(30日)、そして再来週はヒサダ裁判、初の浅賀井製作所裁判(いずれも6日)、と、外国人労働者の分会の闘いが続き、またその他、外国人も、日本人も、闘いは続く。筆者もその一員として、微力ながら頑張ろう。

Follow me!