東海ネット学習交流会を開催

 7月23(土)・24日(日)、コミュニティユニオン東海ネットワークは、三重のサンワーク津にて、学習交流会を開催しました。コロナ第七波が到来している中で、参加を予定していて辞退した方も一定いたり、予定の企画の変更も種々ありましたが、二日にわたる日程で行え、また、東海ネットに参加するほぼすべての団体からの40名規模の参加で、成功しました。

 

 一日目(23日)は午後1時から開始しました。まず、事務局長を務める当ユニオンの浅野運営委員が、主催者あいさつを行いました。そして、まず各団体より報告を受けました。各団体は、順に、だいたい、作成した活動報告集に掲載した各団体の報告に沿って発言しましたが、労働者にとって切実な、労災や労働条件改善などを、各団体の特色を生かして取り組んでいるともに、その課題を実現するためにはなお活動の担い手不足などの問題があることも報告されました。

 

 続いてテーマに分かれてのディスカッションに移りました。①後継者の見つけ方②仲間づくり・組織化について③広報について の三テーマで、それぞれグループディスカッションを行い、その後ディスカッションの内容の報告がされました。各グループはさまざまな団体からの参加者で構成されたので、交流も深めることができました。

 

 最後に今後の東海ネットの体制について討論しました。各団体から意見を出し合ったうえで、今後は、これまでの代表・事務局長という役員体制を、各県から役員を出すというかたちに変えていくことを確認しました。こうして午後6時前、一日目を終了しました。コロナ急拡大を受け、予定していた夕食会も中止となりましたが、ユニオンみえの方が近辺の店なども紹介してくださったので、それぞれに交流を深めることができました。

 

 二日目(24日)は午前9時から、講演となりました。当初は、日本労働弁護団常任幹事を務める棗一郎弁護士に「ギグワーカーの実情と労組の役割」をテーマに話していただく予定でしたが、棗弁護士が急用で参加できなくなったため、急遽岐阜一般労組の本間会長に、中小企業労働運動をテーマに話していただきました。本間会長は、岐阜一般で労働運動を始めるに至った経緯を紹介したうえで、自然保護が重要な問題になっていることや、自然科学の成果にも触れつつ、人間の多様性にふまえ、また企業の利益の枠を超えて地域とも結びついた運動を進めていけるのがコミュニティユニオン運動の特質で、工夫しながら活動を進めていこうと話されました。一時間ほどの講演の後、質疑応答も活発にされました。

 

 続いて、行政への申し入れの対応に関して、各団体からの報告を受けました。事前のアンケートも参照しながら、腰が重かったり、個々の行政担当者には不当な対応をする人もいたりする中、粘り強く対応してきている報告がされ、今後、東海ネットとして、行政へのかかわりを強めていく必要も実感させられました。

 

 最後に閉会あいさつ・団結ガンバローで、正午に終了しました。いろいろ大変さもあった中、会の成功のために地元で奮闘していただいたユニオンみえの皆さんをはじめ、各団体の皆さん、ありがとうございました。今後も、東海ネットとして相互に協力し交流しながら、取り組みを進めていきましょう。

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