7・19集会に参加
7月19日(火)午後6時半より、名古屋市公会堂にて、「憲法をくらしと政治にいかす 改憲NO! あいち総がかり行動」が主催する集会が開かれました。今月は「参院選の結果と私たちの課題」と題した屋内集会で、高田健さん(「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動共同代表)が東京からオンライン講演を行い、またオンライン参加も可能でした。オンラインも含め150名規模の参加で、ユニオンからも数名が参加しました。
集会は、中谷雄二共同代表の主催者あいさつで始まりました。中谷共同代表は、参院選で改憲勢力が3分の2を獲得したことを受け、岸田首相が改憲に前向きの姿勢を示している中で、市民運動が私たちの戦争に反対する要求・願いをくみ取っていく原点に還って運動をすすめようと訴えました。
続いて高田健さんの講演に移りました。高田さんはまず、総がかり行動としての参院選の総括的な検討はまだで、自分の考えを述べると前置きしたうえで発言しました。自民が勝利したとされているが、過去の選挙と比べるとそうでもないし、改憲勢力が3分の2を占めたと言っても、改憲を支持して投票したというより経済問題を重視して投票しているということもある。しかし、岸田首相は改憲が支持されたと見なして改憲を目ざす姿勢を示しているとし、改憲に対する闘いが改めて問われていると訴えました。
続いて、自民党の安全保障調査会が4月26日に出した提言を引用して、安保防衛政策を転換しての軍事大国化がめざされていることを明らかにしました。そして改憲についても、憲法審査会での過半数の支持により改憲原案が作られることを阻むことが重要としました。
そのうえで、中国との過去の外交上の合意や、ASEANの核兵器に対する姿勢の変化なども生かす重要性も訴えたうえで、改憲派が改憲案を発議し国民投票で負けることはないと判断するに至ることのないよう戦争反対の世論を院外でも盛り上げていくことが大事だと訴えて、一時間の講演を終えました。
続いて質疑応答に移りました。活発な質疑応答となりましたが、話題は、国際情勢の激変の中での、参院選挙期間中の安倍元首相銃殺事件の影響や、その後の国葬開催の動き、右翼候補が選挙で多く立候補したこと、などの改憲勢力の動きや、立憲民主党の安保政策の転換や、若い人の安倍元首相への感じ方、攻めされたらどうするかという疑問への向かい方などの、戦争反対の運動の困難の打開について、また国葬反対の運動の創造など、全般にわたりました。最後に、次回は9月19日の取り組みを予定していることが提起されて、20時半に集会は終了しました。
改憲勢力が両院で3分の2を占めるという状況と、それを前後して安倍事件などが改憲世論づくりに利用されようとしており、軍備強化も、戦争できる国に日本を変えていくようにますます進んでいる中で、私たちは改めて戦争に対しての今後の取り組みを、今後もがんばっていきましょう。