三河支部にまつわるお話を、運営委員・三河支部員の立場で、語ります。 2022年03月02日| 2022年03月06日 |2022年03月09日ブログトップ

 3月6日(日)、名古屋の中心街で、ロシアのウクライナ侵攻に抗議する行動や、名古屋入管に収容中に亡くなったスリランカ人ウィシュマさん一周忌行動が相次いで開かれ、当ユニオンの有志が自発的に、総勢10名規模で参加しました。

 

 午前11時から、「憲法とくらしと政治にいかす 改憲NO! あいち総がかり行動」主催の「ロシアはウクライナから即時撤退を!」街宣が栄・ラシック西側で行われました。歩道の両側に少なくとも100名はいると思われる長蛇のスタンディングの列ができ、それぞれ「ロシアは軍事侵攻やめよ!」などと訴えたポスターなどを掲げました。その中で、リレートークが続きました。長峯信彦・中谷雄二両共同代表がそれぞれ、軍事侵攻に抗議しつつ、ロシア人全体を敵視したり、核を日本も共有するよう元総理が発言したり、国家が核軍事同盟体制の強化で対抗しあっている危険性について触れる発言を行いました。また、チェルノブイリ救援・中部の河田昌東さんが、ロシア軍がザポリージャ原発を攻撃した危険性を訴え、またアメリカの反戦活動家の方が、アメリカがNATOを強化しつつ世界で戦火を拡大してきたことも問題との発言をしました。

 

 20分でこの街宣を切り上げ、参加者は、11時半からの、栄・エディオン久屋広場で開かれた、「ロシアのウクライナ侵攻に抗議するデモ&集会」(主催 日本ウクライナ文化協会)に合流しました。このデモ・集会は、ウクライナ人中心で開かれましたが、日本人らも加わり、総勢500名の参加で、マスコミも各社かけつけました。

 

 最初に主催者のあいさつがあり、ロシアの軍事侵略で危機にさらされているウクライナ人の苦難を訴えつつ、嘘の情報がふりまかれていることに日本人はだまされないでほしい、悲しみといきどおりでいっぱいだ、との訴えがありました。そして正午からデモに移りましたが、この時点で当ユニオンの一定の参加者は、12時半からのウィシュマさん一周忌行動に向かいました(この行動については後述)。残った参加者は、他の参加者とともに「戦争反対」「ウクライナに平和を」「STOP プーチン」と連呼しながら、栄一帯を一周するデモを行いました。沿道の市民の関心も高く、注目する人、スマホを向ける人、こぶしを挙げる人、などの反応がありました。そして集会場に戻った後、13時から、まずウクライナの犠牲者への黙とうを行った後、避難民の受け入れやバザーなどの訴えや、リレートーク、ウクライナ国歌の合唱などがありました。ウクライナで文化交流をした経験のある日本人がウクライナ人の親日ぶりを紹介したり、また先のラシックでの街宣で発言した方が再び発言したりしました。チェルノブイリ救援中部の現地の活動拠点も破壊されたとの発言もあり、ウクライナの人々との連帯をつくっていく必要を再確認させられもしました。一時間ほどで集会を終えましたが、マスコミの取材なども、引き続き行われました。

 

 他方、12時半から1時間、名駅東口で「ウィシュマさん一周忌行動全国一斉行動in東海」(主催 入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合/START~外国人労働者・難民と共に歩む会~)が行われ、40名ほどの参加者で賑やかに行われました。スタンディングで訴えつつ、現場報告、遺族の提訴を受けての弁護団の発言、遺族アピール紹介などがありました。名古屋入管に収容され死に至ったウィシュマさん事件の真相究明・ビデオ提供、「送還一本やり方針」撤回、入管医療の抜本的改革を求めての街宣は、注目も集めました。

 

 ロシアのウクライナ侵略戦争は、原発攻撃も交え、核の脅威もはらみつつ、第三次世界大戦さえも予感させる危機を示しています。恐怖を超えて立ち上がるウクライナ人・ロシア人、そしてウィシュマさん事件に示される日本国家の外国人政策の冷酷さに抗議するスリランカ人遺族。同じ労働者・民衆の一員である私たちも、連帯しながら、闘っていきましょう。

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