本年もよろしくお願いします

 2022年の始まりとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。寒風の中で生きるために奮闘している方々、世間が休みといっても働かないといけない方々、休暇といいながらゆっくり休むというわけにはいかない方々、などなど、組合員の皆さんもいろいろな年末年始の過ごし方をしておられるでしょうか。『ふれあい通信』は届いたかどうかわかりませんが、届いていれば、ご覧いただきながら、ユニオンについて考えていただく余裕もあればと思います。本年もよろしくお願いします。

 

 筆者は休暇をテレビを観たりして過ごす中、本年の人気ドラマ『相棒』正月スペシャルは見ごたえがあり、ユニオンにも関連するテーマだったので、この場を借りて少々触れさせていただきます。

 

 ドラマは、同一労働同一賃金を掲げる法制定をめぐり、財界とゆ着する政治家・富裕層と、声を上げる非正規労働者や屈折を抱えた困窮する子供や高齢者など、その間で「正義」を模索するエリート、との対比の構図を背後に置いていて、「パート・有期法」がセリフの中でも出てくるようなリアルさがありました。そういう点にばかり着眼して現実に引き寄せてドラマを観るのはどうかとも思いますが、基本的には今のテレビの現状の中ではここまでよく描いたなあとの印象がありました。

 

 しかし、この脚本を書いた太田愛さんはブログで、ドラマ中の、非正規労働者が会社の前で抗議行動を行う描き方が、ヒステリックな女性の行動として描かれていて、正規労働者が応援しているという脚本とは異なっていて、意に反し抗議の声を挙げている非正規労働者の人々を傷つけたら申し訳ないとあえて述べています。メトロコマースの闘いをモデルにしているように思えた場面だったのですが、こうした脚本家の勇気ある発言から、そういう描き方はまあよくあるわなあ、世間はそう見ている人は多いわなあ、と半ばあきらめている自身を照らし出された気がしました。そして、ブログの記事のなかにある良識に応えつつ、私たちユニオン自身が、自己責任論とからんでの冷笑にもさらされながら、あきらめや、苦悶も抱え、現実の労働と生活で苦闘しながら、その一端として、社会的にも影響のある抗議行動を含めて、ユニオンの取り組みをがんばっていかないといけないのだと思わされました。

 

 メディアの影響力も無視できませんし、それもふまえながら、本年もがんばっていきましょう。

Follow me!