ユニオン学習会を開催

 12月11日(土)午後3時より、ユニオン事務所(Zoom併用)にて、ユニオン学習会を開催しました。「女性の労働と社会保障」をテーマに、女性数名を含む10名規模の参加で、活発な学習会となりました。

 

 学習会では、レポーターが、統計資料を活用して、人口減少社会の中で単独世帯(女性についても)が増加している現状がある。今後、経済的に経済成長が望めず格差の拡大がが予想される中で、女性は、雇用・賃金面での格差や、家庭での負担。社会保障の弱さ、などからとりわけ高齢女性の絶対的貧困率の上昇が懸念される、と女性の現状を紹介し、特に男性の「無償労働」への不参加の度合いが韓国と並び顕著という特質を強調しました。そのうえで、日本の市場経済の歴史と、その中で女性の位置がなかなか向上していかない歴史も振り返ったうえで、日本社会は貧しくなり、性別不平等は徐々に希薄化していくとしても、相対的に女性の貧困化・負担は継続していくとの予想を述べ、対策や行政の対応についても触れました。また、司会を務めた学習会担当の人からも、昨年、女性の自殺者が大幅に増えたことが、その背景として女性の労働面・家庭面での苦境があることと併せて紹介されたり、先日の過労死シンポジウムで、明治時代の過酷な長時間労働や、女性保護に関する法規定の撤廃による夜勤解禁が、女性の過労死につながる事態として触れられていたことが紹介されました。

 

 そのうえでの議論は、レポートの提起を受けて、それを掘り下げようとしたり、自分の認識との食い違いを提起したり、同意し補強する意見を述べたり、など、女性からも含め、さまざまに、活発になされました。「女性の労働と社会保障」というテーマについては、今後も継続して採りあげていければと思わされました。

 

 次回の学習会は、来年の2月12日(土)午後3時から「春闘」をテーマに行います。ちょうど春闘の時期と重なります。多くの組合員の参加を、よろしくお願いします。

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