ユニオン学習会を開催

 2月27日(土)午後1時より、ユニオン事務所(zoom併用)にて、ユニオン学習会を開催しました。コロナ禍の中で労働組合としてどうしていくか、体験者も交えて考えていくという趣旨だったため、不安を日本人以上に感じているかもしれないブラジル人組合員数名も含め、10数名規模で行いました。

 

 

 

 「働く立場からみた新型コロナウイルス」と題して、学習会担当の運営委員がレポーターを務めました。レポートではまず、濃厚接触者・感染者とは、保健所や医者が判定して初めてそうなるとしたうえで、それぞれについて休暇保障や補償がどうなっているかについて、会社の制度や方針を確認しつつ、できる仕事を求めたり、休暇制度を活用したり、休業手当・雇用調整助成金・傷病手当金を活用したり、などの対応が考えられる、としました。

 

 また、保健所が機能していない場合、自分から検査を受け、医者に診断してもらう、という対応も考えられるが、一定費用がかかることと、医者から保健所へ連絡をしてもらうよう依頼することが必要、とされました。

 

 そして、時短・シフト減少などについては、雇用調整助成金・休業支援金や、生活面での住宅確保給付金・緊急小口資金・総合支援資金などの活用も紹介されましたが、当事者の利用が進んでいないともされました。

 

 

 

 他方、参加した体験者の組合員からの体験談もありました。知人が感染し、自身が濃厚接触者と確定する前に派遣先で仕事をしたというので、派遣先が怒り、配置換えをさせられたため、交渉をしてきたが、撤回できていないと報告され、派遣労働者としての立場の弱さは否めない、という議論になりました。

 

 

 

 また、ブラジル人組合員が何名もいる会社でコロナ感染者が増えているのに働き続けていて不安の声が上がっていたり、ブラジルに帰国してブラジルで家族が感染して戻れなくなったり、とか、濃厚接触者となったペルー人派遣労働者が、派遣先から契約を切られ、派遣元からも雇止めされるというように、外国人組合員にも影響が出ていることも紹介されました。

 

 

 

 このような内容で、2時間近く、活発に学習会を行いました。派遣労働者・外国人労働者である組合員に影響が拡大していますが、他の組合員も大なり小なり影響が出ていることと思います。緊急事態宣言は愛知県では今月末で解除されるとはいえ、コロナへの対応は引き続き必要で、学ぶことの多かった学習会でした。皆さん、お疲れ様でした。

 

 

 

  ちなみに、3月6日(土)に予定している豊橋学習会は、緊急事態宣言の解除に伴い、使用時間も従来通り午後9時まで可能になりましたが、使用人数の制限は継続されました。参加される方はよろしくお願いします。

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