碧海工機団交・新聞記事・など
29日(月)午前10時から、西尾コンベンションホールにて、碧海工機(西尾市)団交が行われました。詳細は述べませんが、会社側から一定の案が出されました。10数名が参加した分会員が「残業も夜勤もやっているのにどうして雇止めをするのか」と発言したり、委員長が「派遣労働者を代わりに入れようとしているではないか」と追及したりなどしました。自動車業界全体がそうですが、来月から仕事が増えるのではないかとの話もある中、どうするかが問われます。次回の団交は23日(木)午前10時から予定されていますが、私たちとしては、5日(日)午前10時から、三河支部・碧海工機分会合同会議を開催し、対応を検討することにしました。
ところで、本日(30日)の『中日』の県内版に、「製造業 コロナの暗い影 西三河で非正規雇止め相次ぐ
外国人労働者 工場で気勢」との見出しの大きな記事が掲載されています。記事の最初の方で「23日早朝、西尾市の自動車部品製造工場で、雇い止めを通告された外国人労働者らが気勢を上げた」と、碧海工機での宣伝行動について写真も付けて触れられています。そして会社側が「4月以後、売り上げは昨年12月ごろに比べて50~60%減少、停止している製造ラインもある。非正規労働者の60~70人の雇用継続が難しくなった。担当者は『顔を知っている人もいてつらい。生活がかかっているのも分かるが、会社をなくすわけにもいかない』」と話したということです。会社の業績が急激に落ち込んだというのは事実かもしれませんが、だからと言って「会社をなくす」ほどの経営状態なのか、また、落ち込んだからといって外国人(しかもブラジル人ばかり)を真っ先に切り捨てるのはどうなのか、というあたりなど、いろいろ検討する必要があります。そして、『中日』の県内版に掲載されたので、碧海工機の社員の方々で読んだ方も多いと想うので、23日の朝の“異変”はこういうことだったのか、と納得いただき、ともに非正規社員の雇用継続を求める取り組みを実現するようにお願いしたいです。
本日は『朝日』でも「ブラジルから定住化 30年 日系人『雇用の調整弁』今も コロナ禍 職も住も同時に失う 教育不足『非正規の再生産』」という見出しの記事が掲載されています。これは静岡県とその東の、関東圏での事例を紹介しつつ掘り下げた記事だ。最後に「移住者と連帯する全国ネットワークの鳥井一平代表理事が「長期的視点の政策がなかった。日本社会を担う人々として自ら労働市場にアクセスできるよう、もっと職業訓練や日本語教育が必要だ」と指摘、とされているが、短期的に、使い捨てを繰り返すという対応を続けてよいのでしょうか。本日のツルタテクノス団交も、ブラジル人の雇止め問題に関してですが、一定の合意に達したとはいえ、手放しで喜ぶという訳にはいきません。
<追記>上記の碧海機の大量雇止め問題に関しては、2日に西尾労基署局に当事者とともに、3日には愛知労働局労働基準部監督課に、申し入れに行きました。派遣労働者を代わりに使いだしたり、定年後1年契約で再雇用された日本人は雇用に影響がなかったり、などの碧海工機の態度を訴えました。労働局も一定の対応をするとのことです。これらの追求に踏まえて、5日の会議で意志一致を図りましょう。また、雇止め問題で交渉していたツルタテクノス(碧南市)は、30日開催の団交を経て、合意に達しました。とりあえず、お疲れ様でした。