碧海工機宣伝・要請行動、その他
6月21日(日)午後開催された「関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会」第2回総会は、約80名の参加で成功しました。東海ネットの各ユニオンからも、当ユニオンの数名も含め参加し、成功のために奮闘しました。
このように協力を進めている東海ネットの支援を受けつつ、当ユニオンは23日(火)、約100名の非正規労働者(そのほとんどがブラジル人)が雇止め・解雇の危機に直面している碧海工機株式会社(西尾市)に対しての宣伝・要請行動、などに取り組みました。
朝7時から、出勤する社員へ訴えようと碧海工機前に集まった、20名規模の分会員、数名のユニオンみえからの参加者をはじめとした30名規模の参加者は、ユニオンののぼり、「碧海工機に雇用継続を求めます」と訴える横断幕や、日本語・ポルトガル語で訴えるメッセージカードなどを掲げて並び、正規社員である日本人も、ブラジル人以外の外国人も、協力して雇用継続を求めよう、そのためにもふれあいユニオンへの結集を、と訴える日本語・ポルトガル語のチラシ(ポルトガル語のチラシは団結を表した女性分会員作製のイラスト入り)を配布し、またマイク宣伝も行いました。周りを『中日』・『読売』・メーテレの記者が動き、取材を重ねました。行き交う日本人・外国人、正規・非正規、さまざまな社員の人は、注目し、チラシを積極的に受け取って、工場内に入っていきました。
そして8時の始業になり、参加者は要請行動に移りました。工場の建物ごしに、また構内で注目している社員もいる中、鶴丸委員長を先頭に、東海ネットと連名での要請文を、会社に渡す追求をしました。横断幕を両側で持った2名のうちの1名の女性は、ブラジル国旗を身にまとってアピールしたりなどして、皆が集中しました。そして、受け取られたのを確認した参加者は、29日の朝10時からの団交に参加して会社に雇用継続を訴えることを意志一致し、最後にシュプレヒコールを唱和して、8時30分過ぎ、成功の裡に終了しました。
次に、ユニオンみえの参加者2名が、現在、自分たちの雇止め問題での団体交渉の実現をめぐって、まだ折り合いがついていないホットスタッフ常滑支店へ、ふれあいユニオンからの6名とともに、向かいました。11時前に支店前に到着。ユニオンみえの2名が雇止めされ、生活が苦しいとマイクで訴えました。出てきた支店長に団交実現を訴えもして、短い時間でしたが、要請行動を実現しました。
次に、事務所で休憩・準備したりなどして時間を過ごした後、午後3時から、丸の内駅近くにある在名古屋ブラジル総領事館で要請行動を行いました。団交で、いったん雇止めを撤回したにもかかわらずまた雇止めを通告された分会員1名、そして途中から参加した分会長、他にユニオンの運営委員4名で、総領事・副総領事に面会することができました。総領事は熱心に話を聞き、次々と質問もされて、長くて30年も働いてきているのに皆が細切れの3か月雇用を続けさせられる中、住居もろくに説明もせず高額の家賃で住まわせたりとかもしてきた末に、団交などで無期転換なども実現したりなどしてきたにもかかわらず、コロナなどを口実にブラジル人ばかりを(他の外国人はほとんど残して)真っ先に100名近く雇止め・解雇にする・・という碧海工機の姿と、ブラジル人の苦境に、心を動かされたようで、協力的な姿勢を示され、東海ネットと連名の要請書も受け取っていただきました。また、最後には、1名の副領事も招いて同席するように配慮されたり、1時間の予定時間を過ぎてからも、最初は同席は控えて欲しいとされたので外で待機していた『読売』と時事通信の記者も招き入れ、記者の取材も受けられました(最初は通訳を交えていましたが、途中から英語での直接のやりとりになり、さすがと思わされましたが)。こうして、予定時間を30分ほども超える時間、要請行動も成功しました。
一連の行動は、私たちも一員である東海ネット全体に支えられ、碧海工機のブラジル人大量雇止め・解雇問題に対し、私たちの姿勢を会社側に示し、社員全体に、また在ブラジル総領事など要職に就かれている方々に、ユニオンへの加入や協力を訴え、直面する29日の団交の成功をステップに雇用確保をめざしていく、という重要な取り組みでしたが、大成功でした。また、東海ネットで協力していただいているユニオンみえに対しても、「支援には支援で応える」と言われるように、支援の取り組みも行えました。雇用確保を勝ち取るために、今後も団結してがんばりましょう。
ちなみに、この日夜、会場予約を済ませたので、豊橋学習会を7月4日(土)午後6時半より、豊橋カリオンビルで行います。コロナウイルスの影響で3か月ぶりで、久しぶりに行ないます。ただ、配慮が必要ということもあり、参加される方は事前にお知らせ下さい。お願いします。