映画観賞会・豊橋学習会を開催

 2月22日(土)午後2時より、ユニオン事務所にて、映画鑑賞会を開催しました。今回は土屋トカチ監督『フツーの仕事がしたい』を鑑賞し、10名規模の参加で、感想会でも活発に意見が出ました。

 

 

 

  2008年に公開されたこの映画は、オール歩合制で月552時間もの長時間労働を行なっていたパラセメント運転手の主人公が、労働組合「連帯ユニオン」(今弾圧を受けている「関西生コン支部」も属する)に加入したが、「退職願」提出を強要し、母親の葬式にまで押しかけ暴力を振るう会社に対し、元請け会社への交渉や抗議行動も含めた闘いを進め、その渦中で難病で入院せざるを得なくなったが、労組の闘いは荷主への抗議行動まで進み(そこでこの映画で使われている映像を荷主の住友大阪セメント前で上映もした)、ついに設立された新会社での雇用をかちとるまでの過程を描いています。その中で主人公が「フツーの仕事がしたい」と思いを語る場面が題名に採りあげられ、また主人公と同じ年の監督自身も解雇をめぐってユニオンに加入して闘った経験をふまえての共感を抱きながらの撮影であるとの表白も織り込まれており、全体として労働組合で闘う意義も強調されています。

 

 

 

 参加者はすでに見たことのある人も多かったのですが、上映後、お菓子や飲み物をいただきながらの感想会では、自分自身の労働や、ユニオンに参加し活動している中で感じたことと重なったりとか、ユニオンで直接対応している会社だけでなくその上にいる会社へも闘いを広げていく必要を感じていることと重なったとか、愛知ではトヨタ自動車が大きな影響力を持っていることについてとか、いろいろな感想が次々に出されました。そして、今後、協力している団体の主催で、関西生コン支部に関しては、支援しているジャーナリストの安田浩一さんをお招きした講演会が3月7日(土)に予定されていることや、土屋トカチ監督の新作『アリ地獄天国』上映会が3月28日(土)に予定されていることも紹介され、午後4時半過ぎに終了しました。

 

 

 

 次いで午後6時半からは、豊橋カリオンビルにて、豊橋学習会を行ないました。今回は、参加者の現状の確認と、昨日の浅賀井製作所裁判提訴や最低賃金引上げ宣伝行動の紹介と、その意味を最近の労働者の現状や春闘と関連させて確認することを主な内容として行ないました。それぞれ、賃金や、労働者間の競争や、雇い止めなど、いろいろな問題に直面しながらも、がんばっていくことを確認できて、良い学習会でした。次回は定期大会の間近ですが、4月11日(土)午後6時半から、豊橋カリオンビルで行なう予定です。

 

 
 

 

 いずれの催しも、並行して岡崎げんき館で、次回のヒサダ裁判への取り組みの準備も進めていたため、参加者はそれだけ少なくなりましたが、いずれの取り組みも重要な、意義あるものとなりました。今後もがんばりましょう。お疲れ様でした。

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