シモムラ・プランニング社(愛知県一宮市/建設業)と団体交渉を開催
2020年1月28日に団体交渉を開催。この事件は、会社側の認識と当労組の認識に大きな隔たりがあります。
ここで以前働いていたAさんは、面接の際に「3ヶ月は試用期間。」、「がんばれば社員にしないこともない。」という社長の発言を受け、当面は週2日・1日6時間勤務、オープンハウスでの待機・受付等を就業の条件として、この会社で働き始めました。
仕事をする中で、指示がまちまちで混乱することがあったり、残業をしてもその分が支払われなかったりと、不安になることが多々ありましたが、3ヶ月のがんばりで評価されるとの思いで、指示に対し誠実に応え、まさに “がんばって” きました。
そうした中、試用期間である3ヶ月が過ぎたころ、今後の雇用について社長らと話をすることになりました。その場でAさんが会社に告げられたのは、「(新築住宅の受注契約を)3ヶ月で1件も取れていない。」など、面接当時やこの3ヶ月の中で全く指示を受けていないような成果が出せなかったこと、それをもって社員にすることはない、といった内容でした。
Aさんはあまりのショックで心身に不調をきたし、その場で意識を失い救急車で病院に運ばれました。その後Aさんの母親が会社に出向き当時の状況について聞こうとしましたが、社長やその娘は一向に話を聞こうとせず、それどころか母親は無理に追い返されるという事態になりました。
また、Aさんの雇用契約解除にかかる問題について、会社側からの指示により事務所のカギやパソコンを送付するよう働きかけがあったと考えられるため、事実上会社側からの一方的契約解除だと当労組は認識しています。しかし会社側は、Aさん側が一方的に送りつけたものであって、Aさんの退職意思を表していると述べています。
団体交渉では、会社側の認識を改めて確認しましたが、特にAさんの母親が会社に出向いた際に対応した社長やその娘が出席していなかったこともあり、出席者からの事実確認はできませんでした。今後は会社側主張について組合側でも詳細を確認するとともに、次回団体交渉では社長やその娘からも交渉の席上で詳細を聞き取っていきたいと思います。