コミュニティ通訳講座に参加

 2月2日(日)午後1時より、名古屋市のイーブルなごやにて、外国人ヘルプライン東海が主催して、「通訳者と外国人支援者のためのコミュニティ通訳講座」の第2回「労働に関する相談の通訳」が開かれました。講師に、外国人ヘルプライン東海の活動もされている行政書士の清水由佳さんとともに、当ユニオンの浅野副委員長をお招きいただきました。外国人ヘルプライン東海は、外国人支援の活動をされているボランティアの方々の団体で、当ユニオンも、通訳や、裁判資料の翻訳などをお願いしています。この講座も、会場いっぱいの参加者で賑やかでした。当ユニオンからは、浅野副委員長とともに、筆者も参加しました。

 

 

 

 講座ではまず、外国人ヘルプライン東海の後藤代表が、団体の自己紹介と、この講座の趣旨を述べるあいさつをされました。続いて清水由佳さんが、「労働と在留資格」と題して講演されました。在留資格とは何か、外国人労働者の受け入れの経緯、「技術・人文知識・国際業務」「技能実習」「特定技能」などの在留資格について、今後の外国人労働者の受け入れがどう進められるか、ヘルプラインの相談例、東京(外国人労働者数1位)と愛知(同2位)の外国人労働者における在留資格の構成比の違い、などについて説明していただきました。制度の難しさも感じましたが、同時に、外国人にとって、在留資格や在留期限が需要な問題になること、外国人労働者受け入れを拡大する政策を進めつつあり、いろいろな要件があったり、企業も一定の受け入れのための対応が必要だったりするのだが、問題点もいろいろあること、などを考えさせられました。講演後の質疑も活発にされました。

 

 

 

 休憩後、当ユニオンの浅野副委員長が講演しました。講演ではまず、当ユニオンの自己紹介を、先日できあがったばかりのリーフレットをさっそく活用して行なった後、外国人の労働相談をどう進めてきたか、その特徴や困難点はどこにあるか、通訳の必要性、今後の外国人問題の見通しとユニオンの課題、擬態的な相談例、などについて話されました。筆者はユニオンでやっている活動を整理して再確認することができて良かったのですが、他の参加者の方々は、どうだったでしょうか。ただ、質疑がここでも活発にされたので、良かったと思います。

 

 

 

 そして最後に、参加者が、あらかじめ数グループに分かれて座っていたのですが、そのグループごとに、通訳のスキルアップを図るという趣旨で、グループワークとして、「派遣切り」「雇い止め」「生産調整」という言葉を、どう通じる言葉に言い換えるか、という課題に取り組みました。参加者は通訳志望の方もそうでない方も、また、労働問題に詳しい方もそうでない方もみえたようですが、当方も難しかったですし、出されたそれぞれの答にコメントした浅野副委員長も、的確だったようですが、内心大変だったかもしれません。通訳というのは難しく、記憶力・理解力・表現力など、さまざまな能力が必要になるのだと、シロウトながら思わされました。

 

 

 

 いろいろ学ぶこともでき、講師に呼んでいただいて、良かったです。今後も外国人ヘルプライン東海の皆さんとも協力しながら、外国人・日本人ともどもユニオンの活動を進めていきたいと思わされました。ありがとうございました。

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