第31回ユニオン全国交流集会・労働法学習会

 10月5日(土)~6日(日)、兵庫県姫路市にて、「第31回コミュニティユニオン全国交流集会inひょうご姫路」が536名の参加で開かれました。30周年を迎えたコミュニティ・ユニオン全国ネットワークが主催し、兵庫県内の各ユニオンで構成する実行委員会の奮闘に支えられて実現されたこの集会は、韓国非正規労働団体ネットワークの仲間を含む536名の参加で大成功しました。当ユニオンからも、東海ネットの他ユニオンの仲間とともに、10名規模の組合員・賛助会員が参加し、全国の仲間との交流を深めました。

 

 

 

 5日午後1時半、立派な「姫路キャッスルグランヴィリオホテル」の満席の会場での全体集会開会となりました。集会名とスローガンとともに掲げられたステージバック(兵庫の地域と労働者をイメージした巨大な絵を描いた)を背に、まず実行委員長が、兵庫で震災後の96年以来23年ぶりに開催する感慨を述べたあいさつを述べた後、来賓の方々があいさつされました。続いて全国ネット総会に移りました。ネットワーク拡大や賃上げなどの要求実現を打ち出した活動方針、予算、一新した代表の方々を含む役員体制を採択し、総会を終えました。次に特別闘争報告として、ひょうごユニオン(アスベスト訴訟)・ユニオンみえ(シャープ闘争)・韓国非正規労働団体ネットワークがそれぞれ発言しました。ユニオンみえのフィリピン労働者の発言・韓国の非正規労働者のスライドを使っての報告には、闘いを進めてきた奮闘ぶりを伝え、国際連帯の絆を強める力強さがありました。

 

 

 

 休憩後、松元ヒロさんが、「テレビに出ない」おかげで忖度なしに憲法など政治問題を鋭く楽しく熱弁するライブ『憲法くん』を90分にわたって披露されました。続いて兵庫県パートユニオンネットワークが、91年の結成以来、集会スローガンに掲げた『どこかで誰かが声を上げればみんなで駆けつけるネットワークを』を体現して奮闘してきた経緯を、「兵庫県ネットワークの歩み」と題してDVDを上映しつつ紹介しました。震災を理由とした大量解雇などに対処して奮闘した民間労働者の闘いや、自治体の臨時職員らの民間委託などに反対する闘いなどを、公務と民間の違いを超えてネットワークの力で前進させてきた迫力が伝わる報告でした。

 

 

 

 これで全体集会は終了しましたが、休憩時間には別室で、争議報告集会が行われました。女性ユニオン東京(マタハラ問題)・ユニオンみえ(シャープ闘争)・名古屋ふれあいユニオン(外国人組合員拡大)・なかまユニオン(東リ偽装請負問題)・神奈川シティユニオン(労災問題)・札幌地域労組(ベトナム人技能実習生解雇問題)・えひめユニオン(井関20条裁判)がそれぞれ報告しました。当ユニオンのブラジル人ら外国人組合員拡大の取り組みの前進も含めた全国の闘いの経験の相互交流をつうじて、全国集会での報告も合わせ、学び励まされました。

 

 

 

 模様替えした先ほどの会場に戻り、次はレセプションとなりました。オープニングの労組員によるバンドの演奏・主催者あいさつ・来賓あいさつの後、乾杯となり、並んだ食事・飲み物をいただきながら歓談し合いました。途中で、参加したユニオンが地域ブロックごとに壇上に上がった後、来賓の方々、韓国の仲間、そして集会を支えた兵庫の仲間の順に壇上に上がり、皆それぞれ、全国の仲間の前で笑顔を見せました。そして兵庫の仲間が練習しての成果を、三線を奏でながらの歌や、韓国の仲間とともに参加者全員を巻き込んだ、韓国の労働者が闘いの中で生んだダンス「カジヨ」(行きますよ)の披露で示した後、最後に参加者が皆で(わからない人も?)『インターナショナル』を歌い、団結ガンバローで締めました。労働者は国境を含む壁を超えられる!の意を強くしました。

 

 

 

 これで7時間にわたる第一日目の日程は終了しました。集会後、それぞれ近くの居酒屋で二次会があったようで、当ユニオンも鶴丸委員長のツテもあって、新たに全国ネットに加盟したプレカリアートユニオンや一昨年の全国交流集会でお世話になった連合福岡ユニオンの仲間とともに交流を深めることができました。

 

 

 

 宿泊場所に移り、一晩を過ごした後、昨日の会場のホテルと、新たな会場である姫路労働会館とに分かれ、午前9時から12分科会が開催されました。当ユニオン員も、担当・座長の重責を担った仲間、この日のみ参加した仲間も含め、6分科会に分かれて、それぞれ全国、そして韓国の仲間とともに、2時間の短い時間でしたが、学び交流を深めることができました。

 

 

 

 そして皆は姫路労働会館に集まり、立ち見も含めた会場一杯の中で、閉会集会を開催しました。集会集約でこれまでの集会の内容を噛みしめた後、連帯あいさつを受け、そして関西生コン労組の特別アピールと弾圧を許さない特別決議、そして集会宣言を採択しました。そして次回開催地である神奈川の仲間からのあいさつ、そして閉会あいさつを受け、最後に皆で団結ガンバローを行なって、正午、二日間にわたる日程を終了しました。

 

 

 

 会場では自由参加の女性交流会が行われたようですが、私たちユニオン員は、駅前の居酒屋に入って昼食をいただきました。偶然昨日交流した連合福岡ユニオンの仲間と再会し、改めて親睦を深めましたが、昼食も姫路名物を含め楽しくいただきました。そして姫路の第一名物である姫路城へ向かい、美しい城を、多くの、外国人も含めた観光客とともに、見物することができました。楽しく、参加者同士の交流も深まる時間を過ごしました。

 

 

 

 二日間の日程で、参加者の皆も大変なところもあったと思いますが、意義ある場となりました。成功のために尽力した皆さん、特に、地元で集会実現のために奮闘した皆さん、ありがとうございました。全国・隣国の絆を生かしつつ、今後も奮闘していきましょう。

 

 

 

 そして6日(日)の午前10時から正午まで、岡崎げんき館では、三河支部の残った組合員が、ポルトガル語に対応した労働法学習会を行ない、20名規模の参加で活発な議論にもなり、成功しました。ブラジル人組合員は今、全国交流集会でも報告しましたが、組合に参加しながらも、労働条件の悪さや会社からの圧力など、さまざまな問題に直面しています。その打開のために、労働法の知識を学ぼうという意欲は高く、学習会は難しい法律の言葉の壁などもありますが、その打開のために、労働基準法・労働組合法・労働契約法・当ユニオン規約をポルトガル語に訳しつつ、工夫して行なうことができました。今後も学習も進めていきたいと思いますので、参加してください。

 

 

 

 それぞれ、お疲れ様でした。今後も、団結してガンバロー!

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