9月26日、名港陸運裁判、高裁でも勝訴
名港陸運で働く当労組組合員Aさんは、病気で療養後復職を申し出たにもかかわらず、2015年10月休職期間満了で退職扱いにされた。団体交渉でも会社の対応が変わらないため、Aさんは同年12月、従業員としての地位確認を求める裁判を提訴。一審の名古屋地裁では1年9か月にわたる弁論・証拠調べをへて本年1月原告の全面的勝利の判決が出された。しかしその後も会社は復職を認めず、高裁に控訴した。
高裁での審議はすぐ結審となり、本年9月26日、被告会社の控訴は棄却され、再び原告Aさんの勝利判決が言い渡された。当然の結果ではあるが、再度の勝利をAさんと共に喜んだ。
Aさんの失われた権利はすべて回復されなければならない。会社はもはや悪あがきをやめ、裁判の結果を受け止め、ただちに復職拒否後の賃金を支払い、Aさんを職場に戻すよう、今後申し入れていきたい。
また、病気療養後の労働者の復職を正当な理由なく拒否する類似の事件は少なくない。今回の勝利判決を、企業の同様な対応に苦しむ労働者の問題に生かしていきたいと思う。