第5回ユニオンセミナー(特別編)を開催
1月19日(水)午後6時半より、ユニオン事務所(+Zoom)にて、第5回ユニオンセミナーを開催しました。今回は2021年度の最後のユニオンセミナーでもあり、特別編として、30年余り組合専従として活躍されてきた鈴木一さん(札幌地域労働組合副委員長)に「職場での組織づくり~つぶされない組合結成~」と題してZoomで講演していただきました。Zoomでの札幌地域労組、ユニオンみえの方も含め、15名規模の参加で、活発に行うことができました。
鈴木さんはまず、札幌地域労組での職場分会の取り組みの様子を写真で紹介したうえで、労働相談から職場での組合の組織化を実現するまでに、自身がどういうやり方を心がけているかを、組合専従としての構え方も含めて紹介しました。とりわけ、職場の状況を分析しながら、労働者の権利についても大事だが、むしろ予想される結成した組合弾圧への対策についても伝え、組合を強めていくことが特にポイントだとしました。そして、こうしたやり方は、かつて自身が職場で組合づくりを、当時の組合専従の指導を受けながら進めようとしたがうまくいかなかった体験を教訓にしていることを紹介したうえで、その教訓を今の取り組みの成果に生かしていることを力強く語って、一時間の、内容の濃い講演を尾えました。
その後質疑応答に移りましたが、このかんユニオンセミナーに参加してきた人が次々に、自身の経験と重ねながらの質問をし、鈴木さんも、経験に基づいていろいろ示唆に富んだ返答をしてくださいました。予定時間を少し超えましたが、充実した内容となりました。
経験の豊富さと重みに圧倒されるところもありましたが、講演して学んだことを、今後のユニオン活動に生かしていきましょう。またこの日は、「憲法をくらしと政治にいかす 改憲NO! あいち総がかり行動」主催の「憲法の危機と闘いの展望」と題した集会が同時刻に開かれ、こちらに参加した組合員もいたかもしれませんが、改憲問題も、鈴木さんが「曲がったことが嫌いか」「苦しめられている人を見過ごせないか」という出発点が大事だと言っていたことと、つながる問題があるように思えます。金と力と虚言で押さえつけることに抵抗するために、力を合わせていくように、がんばっていきましょう。