労働に関する現状について

 当ユニオンも参加するコミュニティユニオン東海ネットワークが構成団体となっている労働法制改悪反対委員会は、会議を、当ユニオンの定期大会(5月23日)後も、6月28日・8月6日に行っていますが、そこでも医療労働者の長時間労働が問題になっています。コロナ感染症の拡大もあり、医療労働者の長時間労働はますます過酷になってきていますが、他方、長時間労働の深刻化が懸念される「裁量労働制」の、対象業務の拡大などについても、「柔軟で自律的な働き方を可能にする労働時間制度」を検討するという名の下に、「これからの労働時間制度に関する検討会」が7月26日に初会合を開いて後、実現に向けて準備されつつあるかのようです。

 

 実際、8月27日(金)午後6時半から、日本労働弁護団が主催して、「裁量労働制の適用拡大反対! その問題点をあぶり出す!」と題するシンポジウムがZoom開催されましたが、そこで紹介された裁量労働制の実態調査でも、裁量労働制の実施により労働時間が増加したり、使用者と労働者との回答が異なることから、労働者の「裁量」といいながら実態は労働者が労働に追い立てられていることが読み取れるという話になりました。

 

 他方、当ユニオンも参加した「最賃アクション」などの成果もあって、最低賃金は全国的に上昇し、愛知県は955円になりそうですが、まだまだ低賃金で、地域間格差の固定化傾向もある、という現状はなかなか打開は困難と言わざるを得ません。低賃金・長時間労働、その悪循環、に加え、「雇用によらない働き方」も拡大しつつあり、さらにハラスメントも深刻化(9月14日に、全国一斉の「職場のいじめパワハラホットライン」を行います。愛知県では名古屋労災職業病研究会が担当で、10時から19時ですが、当ユニオンも協力します)するなど、労働に関する現状は、コロナ禍の拡大に伴う雇用の不安定化も併せ、大変ですが、ユニオンもこうした現状に対して、取り組んでいこうとしています。皆で協力していきましょう。

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