第92回メーデーに参加

 5月1日(土)、私たちユニオンは、第92回メーデーに参加しました。今年は名古屋での中央メーデーの他に、安城でのメーデーで碧海工機の闘いの報告をさせていただくことになったので、2か所に分散しての取り組みとなりましたが、それぞれ、意義ある取り組みができました。

 

 

 

 名古屋では、「愛知県中央メーデー」が、白川公園で開かれました。今年は昨年の名駅前での行動と異なり、従来のように公園での集会は実現できたものの、コロナの影響は続いているため、Youtubeも活用し、またソーシャルディスタンスも確保しながら、集会後のデモも中止しての開催となりました。当ユニオンはのぼりを掲げ、最低賃金の引き上げを訴える横断幕を広げながら、10名規模の参加で臨み、鶴丸委員長は壇上で参加しました(オープニング開始9時半、開会10時、1000人参加)。

 

 

 

 集会では、最初のオープニングでバンド演奏が交ったり、最後のコールがラップ調(というのでしょうか?)だったりとか、若者らしさも取り入れながら、他方で最初と最後で「インターナショナル」(メーデー集会で「パリ・コミューン」という言葉を聞こうとは・・)を合唱したりするなど、中高齢者にも感涙の由であり、沖縄の踊りも交えるなど、イベント色の強まりはありましたが、最初の主催者アピールや最後に採択したメーデー宣言でも強調されていたように、世代差・性差・地域差・階層差・国の違いを超えて労働者・市民全体が苦境に立たされており、今こそ過去の教訓も生かしながら頑張り時だと思われました。政党も多くの政党が発言し(緑の党の方から「資本論」という言葉を聞こうとは・・)、愛知県知事も初めてメッセージを送ってきたり、フラワーデモの主催者からの訴えもあり、と広がりを見せる一方、労働組合の取り組みの報告がもっとあると良い気もしましたが、コロナ患者を前にオリンピックに動員されるかもしれないという医療現場はメーデー集会どころでないのかもしれず、非正規労働者はゴールデンウィークも働かないといけない、とかと、いろいろと大変な現実もあるのかと他方でも推察され、こうした現実を受け止めつつがんばらないと、と思わされました。

 

 

 

 筆者の個人的な感想も交えながらの文章になっていますが、安城メーデーでは、現場での取り組みの報告もあり、デモもあり、と、130名の参加という、名古屋とは規模は違えども、意義ある初参加となりました。

 

 

 

 安城では、「安城地区メーデー」が、JR安城駅南の「花の木町新公園(1号公園)」で開かれ(9時15分オープニング、30分開会)、ユニオンは、三河支部から、日本人組合員と、ブラジル人組合員、併せて名古屋の半数程度の規模で参加しました。冒頭に述べたように、今年は集会の議事次第の中の、職場報告・現場報告の場で、発言させていただけるという話があり、初参加となりました。

 

 初参加で不安もありましたが、東海ネットの他のユニオンの知人の方々などもいて、不安は弱くなりました。実行委員長あいさつ、市長・議長をはじめ、各政党からのメッセージの後、職場報告・闘争報告の段になり、日本人組合員1名が碧海工機のこのかんの取り組みの概要を紹介した後、雇い止めを撤回し春闘を闘っている碧海工機のブラジル人分会員の仲間2名がそれぞれ、家族の生活を支えながら長く働いてきて、雇い止めという理不尽に怒りながら、雇い止めを撤回させていま会社での待遇改善に奮闘している思いを、通訳を交えてポルトガル語で熱く訴えました。もう一人も含め、碧海工機本社前での抗議行動で使用したメッセージボードを掲げながらの発言に、日本人組合員の発言も含め、参加した皆さんが集中して聞いてくださいました。最初の報告での、雇い止め撤回や、春闘での手当実現の発言の箇所などでは、拍手もしてもらいました。最後に大会議長が激励の「ガンバロー」三唱を参加者に呼びかけ、会場全体で三唱したのは、予想外で、感動的でした。

 

 

 

 デコレコンクールでは、闘争報告を他方でされ。、立派な横断幕を掲げた年金者組合の方が受賞されました。メーデー宣言がされ、イベントで沖縄や「インターナショナル」色も交えていたのも、名古屋同様でした。昨年はメーデーの集会も中止だったそうですが、今年は集会の後、デモもできました。初参加なのに全体の前の方になってしまいましたが、ボードを掲げながら、安城市街を、歩くのは珍しく、沿道からも声援を受けて、気持ちよく行進できました。

 

 

 

 初参加にしてはいささか出過ぎていなかったかと思わなくもないですが、名古屋ともども、ユニオンの取り組みとしては、良かったのではないかと思います。碧海工機の裁判を闘っている仲間は参加できませんでしたが、ゴールデンウィークで休みだと言っているだけではすまない現実の大変さもあり、コロナの大変さもありますが、参加して励まされもしました。今後も、がんばっていきましょう。

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