ミニテックは解雇を撤回してAさんを職場に戻せ! ~ミニテックを提訴しました

配転をめぐって団交中に解雇

 Aさんは不動産業で有名な株式会社ミニミニやその関連会社の株式会社ミニテック(賃貸物件の総合管理等、本社:東京都港区、代表取締役:大原 輝之)で20年以上真面目に働いてきた中堅女性社員です。
 当ユニオンは、2020年7月以来、A組合員の配置転換の撤回や、その過程での面談で行われた常務らのパワハラ発言への謝罪を求めてミニテックと団体交渉を行ってきていました。
 ところが会社はその最中2020年9月30日をもってAさんを解雇すると通告してきました。会社は、①勤務態度が不良である、②上司や同僚と軋轢がある、③組合に常務らの発言について事実と異なるか、事実を誇張した発言をし、謝罪を要求した、④合理的理由なく社員らを誹謗中傷した、⑤面談を録音しているか尋ねたにもかかわらず回答せず、または録音していないと回答し隠し撮りした、特に③から⑤について謝罪し二度としないと誓約しなかったこと、などを解雇理由としています。
 しかし、①や②については事実無根であり、③から⑤に至っては、社内での問題をユニオンに相談し、団体交渉で配転撤回や謝罪を求めたことが問題だと言わんばかりであり、非常に不当な解雇です。

不当配転

 そもそも会社はAさんの上司からの、Aさんが全く手が付けられない不良社員であるかのような上申に基づいて、Aさんには事前に話を聞くこともなく、配属先未定の配転辞令を発してきていました。
 現所属部署から配属先も決まらない状態で追い出さなければならないほどの勤務ぶりであったのであれば、当然それまでに上司が注意したり、話し合いをしたりしていてしかるべきです。しかしAさんはこの間、上司らに勤務態度や仕事ぶりなどについて注意を受けたことはありませんでした。
 にもかかわらず上司がAさんを不良社員であるかに報告したのであれば、それこそ事実と異なるか事実を誇張した報告ですし、それをもとに配置転換(しかも配転先未定)を命じるのであれば、それこそが不当な命令であり、会社が解雇理由として挙げていることを上司や会社こそが行っていると言わざるを得ません。

 こうした不当な配転の話があれば、労働者としては自衛のために面談の録音もせざるを得ませんし、職場の様子をユニオンに報告もするでしょう。
 一方的にAさんに問題ありとして、面談においてミニミニやミニテックでの20年に及ぶキャリアをおとしめるような発言をして、配属先未定の配転命令を発するなど、ハラスメントであると言わずして何というのでしょうか。ユニオンとともに不当な配転の撤回や不当な発言の謝罪をもとめて何が悪いのでしょうか。

2019年にも不当な配転が

 じつはこの話には前段があります。ミニテックは2019年の4月にも、Aさんに不当な配転を行おうとしていました。長年一般職の事務職として働いてきて6名の部下もいたAさんを、清掃業務に配転し、賃金も下げるという通告がされたのです。そこでAさんはユニオンに相談・加入し、不当配転の撤回を求めて申し入れをしました。すると会社は、清掃業務ではなくてメンテナンス部門の事務職であり、賃金減額もない、との回答をしてきました。
 事務職での配転で賃金の減額もないとの回答であったため、当時の団交では、その経緯については厳しく追及はしませんでしたが、Aさんの言い分を聞くことなく、上司の一方的な上申だけで配転を決めていたため、今後同様のことが起きないように、Aさんの話もよく聞いて対応するようと強く要望し、Aさんは不本意ながら配転を受け入れました。
 ところが今回、また同じような問題が起きているのです。

ミニテックは解雇を撤回し、Aさんを元の職場に戻せ!

 本年の7月の異動では、Aさんの他にも2名の女性が配転先未定の配転辞令を出され、詳細な事情は不明ですが、結果的には退職するということも起きています。
 そんな中、Aさんは不当な配転に異を唱え、交渉を申し入れ、話し合うなかで、上記のような全く不当な理由で解雇されました。
 団体交渉でも解雇撤回を求めましたが会社が解雇を強行したため、この度12月2日に名古屋地裁に解雇無効・社員としての地位の確認、賃金等の支払い、慰謝料の支払い等を求めて裁判を提起するに至りました。
 今後も復職を目指してがんばっていきます。

 ミニミニ、ミニテックで働くみなさん、ぜひAさんをご支援ください。そして会社の労務管理について納得できないことがあれば、ぜひ当ユニオンにご相談ください。ともにミニミニ、ミニテックをもっと働きやすい会社にしていきましょう。

 ミニテックは不当な解雇を撤回しろ!
 不当な配転も撤回しろ!
 パワハラを謝罪し、Aさんをもとの職場に戻せ!

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