碧海工機で団交

 3月25日(水)午後3時より、碧海工機(西尾市)にて、分会員など、有期契約の社員の雇止め問題をめぐっての団交を行ないました。すでに2月に通告を受けていたMさんと、定年後再雇用されたにもかかわらず、というので急きょ参加したPさん、そして三河支部長をはじめとした三河支部の仲間が参加しました。雇用問題での最初の団交でしたが、二時間の交渉の末、一定の進展もあったのですが、解決には至らず、改めて団交を行うことになりました。

 

 

 

 かなりの人数の雇止めが追求されている背景には、大きくは米中関係の悪化などの経済環境の悪化、さらに現時点ではコロナウイルスの影響の世界的な拡大などなどによる業績の悪化があると思われますが、ユニオンとしては、非正規社員に犠牲を強いることに対して、甘んじて受け入れるわけにはいかない、ユニオン全体と分会の団結でがんばるしかない、のですが、同時に、労働者の側としては、全トヨタ労連に加盟している多数派労組の、非正規労働者に対する姿勢いかんもかかわってきます。いま、コロナウイルス問題の非正規労働者への影響が全国で大問題になってきていますが、正規労働者についても、春闘どころでない、と言わんばかりになってきていて、全トヨタ労連の春闘も、組合の要求に対して、経営側は「ベアゼロ」・個々の社員の評価とか「働き方」のカイゼンを突きつけるようになってきているようで、大変な状況のようです。とはいえ、非正規労働者の雇止め問題は、賃金の「ソコアゲ」とか「企業内最低賃金」とか以前の、雇用そのものが断たれるという深刻な問題なので、労働組合としても、国任せというわけにもいかない問題ではあると思われますが・・

 

 

 

 ともあれ、正規・非正規ともども労働者は、当事者として、労働組合に結集し、頑張っていきましょう。筆者はユニオンに関しては「テレワーク」の比重が高い「働き方」ですが、何とかユニオンの一端を担って、がんばっていこうと思う次第です。ともあれ、雇止めは、ヒサダ裁判もそうですが、何とか解決したいものです。皆さんも、協力をよろしくお願いします。

 

 

 

<追記>全トヨタ労連が26日発表した春闘の回答状況によると、トヨタ自動車のベアゼロにもかかわらず85%の組合がベアを獲得した、また、新型コロナウイルスの感染拡大は賃金の議論には基本的に影響がなかったということです。しかし、賃上げ額もベア分も前年を下回っているというのだから、厳しいには違いないでしょう。そして、「個別企業として労使で徹底的に議論した結果、職場課題の解決に必要な回答を得られた」という「職場課題の解決」が、労働者の利益につながると良いですが。

 

<追記2>上記の碧海工機でかなりの人数の雇止めが追求されていることに対して、上記の団交の当事者は雇止めを撤回できました。また、有期雇用から無期雇用への転換の権利がある人が無期転換を実現し、雇用も保障されました。これに力を得て、有期雇用契約の外国人労働者が次々と分会に加入してきています。団結して取り組んでいきましょう。

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