ヒサダ抗議行動を実現

 5月24日(金)、午前7時半頃から30分程度、ヒサダ抗議行動を行ないました。本社工場・大平工場(いずれも安城市)で行なったこの行動には、ヒサダ分会員を含むブラジル人組合員・日本人組合員、そして石川翼安城市議・遠藤さん(ユニオンみえ)も来てくださり、総勢30名近い参加で、成功しました

 ヒサダでは今年2月以来、ブラジル人の契約社員が続々とユニオンに加入し分会を結成しました。そして会社に要求を出しその実現をめざして団体交渉などを取り組んできました。要求は、5年を超えれば無期雇用に転換することをはじめ、時給アップ・通勤手当支給・定年後再雇用された労働者の時給切り下げ撤回という、低待遇を強いられてきたブラジル人組合員の切実な問題の実現と、組合員に対して嫌がらせを管理職が行なってきたことへの謝罪要求なのですが、会社は無期雇用転換のみ法律を守るという姿勢をみせつつも、他の待遇改善要求は認めず、通勤手当に関する最高裁判例も無視し、そして不当労働行為の謝罪はしない、という回答を、延び延びのうえで示してきました。この回答に対して私たちは今回会社前での行動をして、抗議の意志を示しつつ、広くヒサダの労働者たちに事態の真相と、ユニオンへの参加を訴えてきたのです。

 抗議行動は、本社工場・大平工場それぞれ、昼勤・夜勤労働者が行き交う中で、会社の回答に抗議する文を記載したチラシ(日本語・ポルトガル語のみでなく、英語・中国語版も含め)を配布しました。ヒサダで働く労働者はブラジル人だけでなくアジア労働者も含め外国人が多くいたり、少ない日本人も派遣労働者だったり、という風で、チラシの受け取りも良く、注目や共感の声もあがったりしました。

 本社工場では、マイク宣伝も行ないました。ユニオンののぼりを立て、作製した横断幕も持ち、ヒサダ分会員も集まって宣伝行動に参加するなか、委員長・三河支部長・ブラジル人運営委員・そしてヒサダ分会長というわがユニオンの組合員だけでなく、石川翼さんは、自らも労働組合活動を取り組みながら、市議として、外国人実習生問題など、労働問題に積極的に取り組んできた立場で、また遠藤さんはブラジル出身で、三重のシャープで働く外国人労働者問題などに、ユニオンみえの専従として大奮闘で取り組んできた立場で、それぞれ訴えてくださいました。また、ユニオンの代表が会社に申し入れてチラシを手渡しもしました。そして最後にシュプレヒコールを行なって、本社工場での行動を終了しました。

 その後それぞれの参加者は再集合し、安城市内の会社寮にもチラシをポスティングして、行動を終了しました。会社の態度を変えていくためには、社内での労働者の声を高め、分会を拡大し強くすることが肝心です、今後も継続して取り組んでいきましょう。遠方から、また多忙な中、来てくださった石川さん、遠藤さん、ありがとうございました。そして、この日は、その後も、浅賀井製作所団交・トレンド裁判というように、三河で働くブラジル人労働者の取り組みも重なりました。外国人労働者問題は取り組みの強化がますます問われます。団結して、今後もがんばっていきましょう。

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