旭日産業と団体交渉を行いました

11月14日(水)、旭日産業株式会社(あさひさんぎょう、名古屋市中区、内装・断熱工事等の専門工事会社)と団体交渉を行いました。
 この間ユニオンは、組合員Iさんの賞与について、賞与制度そのものの問題点(評価点数によって支給額が5万円から50万円と大幅に違ってくること)、評価が適正に行われていないのではないかということ、また、Iさんや組合に対する不当労働行為ではないかと思われる事柄について交渉を続けてきています。

賞与~資料をもとに納得できる説明を

 今回の団体交渉は、Iさんへの夏季賞与が適正評価に基づいているのかどうかが中心議題となりました。
 組合からは、会社は適正評価義務を果たしておらず、平均的評価による支給額との差額を支払うように求めました。しかし、会社は適正に評価しているとの主張を譲らず、議論は平行線になっています。
 組合としては、今回の低評価は、この間の一連の経過(諸事情でここでは詳細はふれません)からしてとても納得できるものではないこと、適正に評価しているというのであれば、それを示す資料を示して丁寧に説明することを再度要求しました。しかし会社はこれまで出した以上の資料は出せないとして、とにかく適正評価をしていると繰り返すばかりです。
 会社がこの間提出してきた資料は、Iさんに対する評価シート(1次評価者・N部長、2次評価者・社長)と、その点数に基づいた支給基準、そして、営業社員8名が評価したIさんの評価シートなどです。そして8名中の多くの営業社員の方が正式な評価点よりさらに低い点数を付けていることから、会社の評価は適正であると主張するのです。
 しかし、N部長からIさんの評価をするように言われれば、忖度が働く可能性がありますし、Iさん以外への評価も同じようにしてもらったうえで、会社の評価とずれがないか確認しなければ、適正かどうは判断することはできません。会社はそのような作業はするつもりはないとのことです。
 議論は平行線でしたが、次回団体交渉に向けて、組合としては資料の提出を再度もとめ、最終評価者である代表取締役の高橋宏之社長や、こうした評価制度やIさんへの評価を了解しているという他の役員の団体交渉への参加を強く求めました。

Iさんや組合への批判~不当労働行為ではないか

 一方、不当労働行為ではないかとして説明を求めた、組合活動への批判や、Iさんの言動に対する批判については、話し合いの中で双方今後に向けて了解できる部分もありました。
 ただ、「(Iさんが)昨年より取引先や外注先に対し、会社をブラック企業と位置づけ誹謗中傷し続けております。一部では風評被害による当社の信用が失墜している例もあります。」と会社が主張している点については、組合としてはそのような事実はないと考えており、実際にそうしたことがあるのであれば、具体的に提示することを求めました。

社長自ら説明を!

 会社は、さらなる資料の提出、高橋宏之社長他N部長以外の役員の参加、Iさんが会社を誹謗中傷し続けていることの具体的提示などについて、1週間程度で回答するとしました。
 賞与問題は、Iさんと組合が適正評価がされていることについて納得するか、会社がかならずしも適正でなかったことを認めない限り、解決に至りません。
 適正な評価に基づいているというのであれば、納得できる資料を示すとともに、最終評価者でもあり、この間の係争の発端をつくったともいえる高橋宏之社長が自ら団体交渉に出席して、丁寧に説明する必要があります。高橋宏之社長は、N部長に対応を丸投げせず、自ら団体交渉に出席してIさん、組合と向き合っていただきたいと考えます。
 労働組合法では、使用者に対し団体交渉に誠実に対応する義務を課しています(誠実団交義務)。必要な根拠(資料)を示さない、十分な説明を行わない行為は「誠実団交義務違反」(違法行為)と考えられます。高橋社長におかれましては、この点も踏まえ身長にご対応ください。

 旭日産業で働くみなさん、Iさんを知る旭日産業関係者のみなさん。
 Iさんは不慣れな業務に配属されながら、日々頑張って業務に取り組んでいます。Iさんは本当に賞与を半減されなければならないような働きしかしていないのでしょうか? 評価がなかなか難しい内勤者の賞与が、評価のみによって支給額が5万円から50万円と、大幅な差がつくような制度で良いのでしょうか? 適正な評価が担保されているのでしょうか。

 ぜひみなさんの声を聞かせていただきたいと思います。

【追記】
本日旭日産業から回答がありました。ほとんどゼロ回答ですが、詳細は後日ご報告する予定です。

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